カンタン商品研修資料作成法
社内研修を実施する際、一番頭を悩ますのが研修資料づくりかもしれません。
研修資料さえあれば、講師の負担も低減できますし、自己学習やeラーニングへの活用など、いろいろと応用がききます。
今回は、できるだけカンタンに研修資料を作り上げるための方法をお伝えしたいと思います。
何もネタがない状態から作りだすのは、かなりハードルが高いことです。そこで、今ある“材料”をうまく利用して研修資料を作成します。コンテンツは売上に直結しやすい「商品・サービス研修」です。
材料集めからストート
まずは、商品、サービスに関する資料を集めていきます。
仕様書、図面、取扱説明書、カタログ、パンフレット、提案書など、手に入る情報はすべて集めてください。
次に資料の中から、商品、サービスに関する事がらをピックアップし、箇条書きにしていきます。
つづいて、リストアップされた項目をQ&A形式の問題にしていきます。
できるだけ短く答えられるような出題にしましょう。
問題数が多いほど、多彩な組み合わせができ、研修資料のバリエーションが広がります。
考えつく限り、問題を作成してください。
何パターンかの「問題集」をつくる
作成した問題を分類して、何パターンかの問題集にしてみます。
10分以内に解答できるくらいのボリュームをめどに、問題を集約してください。あまり問題が多すぎると、見ただけで嫌になる人がでてきます。問題集を小分けしておけば、研修時間に応じた調整がしやすくなります。
基本的なことでも、案外あいまいにしか覚えていないものも多くあります。
作成した問題に答えることで 、知識の棚卸しができますので、復習にも役立ちます。
たとえば、こんな問題をつくります
少し具体的な方がわかりやすいと思いますので、かんたんな例を出してみます。
先日、月刊情報誌の『日経トレンディ』(日経BP社刊)が発表した「2011年ヒット商品ベスト30」の16位に食い込んだキングジムの「ショットノート」でやってみましょう。
まったくこの商品を知らなかったのですが、キングジムさんのWebサイト上にある情報だけから、問題を作成してみました。
「ショットノート」をお客さまにお勧めするには、これくらいのことは頭の中にいれておく必要があるでしょう。
- Q:「ショットノート」は何タイプありますか?
- Q:「ショットノート」の価格はそれぞれいくらですか?
- Q:「ツインリングタイプ」は何サイズありますか?
- Q:「メモパッド」は何枚つづりですか?
- Q:「貼ってはがせるタイプ」は何色ありますか?
- Q:「ショットノート」はすべてのiPhoneに対応していますか?
- Q:専用アプリの価格はいくらですか?
- Q:ドコモのスマートフォンは対応していますか?
- Q:撮影するときに、ゆがんでしまいませんか?
- Q:取り込んだノート(メモ)はメールで送れますか?
- Q:取り込んだノートを閲覧する際、明るさは何段階に調整できますか?
- Q:ノートリストの並べ替え方法は何種類ありますか?
- Q:データ形式は何ですか?
- Q:ノートの画像サイズはどれくらいですか?
- Q:ノートは一括で削除できますか?
- Q:「Evernote」に対応していますか?
身近にある“材料”をうまく利用して、研修資料の省エネ作成法を編み出してください。