”職業病”にかかろう

自社商品・サービスを意識していますか?

あなたは自分が販売する商品・サービスについて、いつも気にとめているでしょうか。

たとえば、かばんやバッグを取り扱っているのなら、街ゆく人がどんなバッグを持っているか気になってしょうがないはずです。自動車ディーラーの営業マンなら、運転中もまわりの車種が気になるでしょう。

駐車されている車のフロントガラスに貼られた”車検年月”に目が釘付けになります。通りがかりに他社ディーラーのショールームがあれば、中の様子をうかがってしまいます。

営業マンなら特に意識しなくても、自然とそういう行動をとってしまうものです。まだ、あなたがそのような行動をとれていないのなら、意識的に取り組まなければなりません。

こういうと難しくとらえられがちですが、硬く考える必要はありません。

こんな方法でもいいのです。

自社商品発見チャレンジ

自社で販売している商品を毎日見つけ出すトレーニングです。

お客さまが実際に使ってくれている場面を見ることができれば最高です。販売現場、メディア掲載、広告、CM、ニュース、ネット情報等々なんでもかまいません。自社取り扱い商品・サービスのことを少しでも多く知る努力をすれば、愛着が増してきます。

好きになれば、お客さまに対する説明や提案にも気持ちがこもってきます。感情が伝われば、お客さまの心も動かされやすくなるものです。

こんな発見でもOK

部品や原材料を扱っている営業マンだと、”商品”を見つけることが難しいと思います。そんな場合には、パーツや素材が使われている”最終商品”を発見するようにしましょう。


「うちが卸している小麦粉は、あのパン屋さんの食パンに使われているんだ」


「当社が製造するICチップが、あの電子機器に採用されたんだ」


「うちの施工ノウハウがあったから、あの建物は完成できたんだ」


自分が取り扱っているものが、世の中で役立っていることを知れば、モチベーションを高められます。誇りをもってお客さまに接するようになるはずです。

ライバル商品も見えてくる

自社商品に注目すれば、おのずとライバル商品の情報も入ってくるようになります。彼我の関係を理解すれば、互いの長所・短所がよく見えてきます。

お客さまが商品・サービスを選択するときは、複数の中から優劣をつけようとします。自社品のPRに終始する営業マンと、他社品を含めた比較で説明してくれる営業マンの、どちらをお客さまが信頼するかは明らかです。

仕事中はもちろん、通勤時間も家でくつろいでいるときでも、常に自社商品に関する”センサー”はONにしておきましょう。

良い意味での”職業病”にかかれば、意識しなくてもセンサーは作動しています。

201.12.20