社内研修会に緊張感をもたせる方法

社内研修会に緊張感がたりない

社内の研修会というと、完全に受け身のスタンスで参加する社員が出てきます。自分はただ席に座って、講師の話を一日聞いていればいいんだくらいの心構えです。緊張感もなく、ただ漫然と前を向いているだけでは何も生み出すことはできません。

「社内の研修だからお金はかかっていない」と間違った認識の人もいるので注意が必要です。身内だからという気の緩みが伝わっていくと、研修会は締まりがないものになってしまいます。過度の緊張感は必要ありませんが、ある程度張りつめた雰囲気の中で研修をやらないことには、講師側にも受講者にも達成感や充実感がもたらされません。

ここではかんたんに緊張感を作り出すためのヒントをご紹介したいと思います。みなさんの会社や職場で取り入れやすい方法を試してください。

受講者リストは必ず用意

講師が受講者の顔と名前をすべて覚えていればいいですが、人数が多くなってくるとむずかしくなります。講師は研修会の冒頭でたいてい自己紹介をしますが、受講者がすることはほとんどありません。

受講者とコミュニケーションをとりながら研修をすすめた方が講師もやりやすいですし、受講者へも研修内容が伝わりやすくなります。名前がわからないと声もかけにくいので、受講者のリストは必ず用意しておきましょう。

特に受講者と普段接することの少ない人が講師をする場合は、席順通りに名前を書いたリストを用意してあげるとわかりやすいです。座席表は講師席から見た並びで書いてあげるとさらにわかりやすくなります。

下記の例では名字しか記載していませんが、同姓の人がいる可能性もあるのでフルネームが望ましいです。「中田」さんは”なか”と”なか”どちらでも読めてしまいます。ふりがなをふっておけば、無用な神経を使わずにすみます。また所属部門や社歴なども書いてあれば、よりコミュニケーションがとりやすくなります。

座席表逆向き
座席表正しい

一方通行の研修会が緊張感をなくしていく

研修会の講師が受講者に対して一方的に話をするだけだと、だんだん緊張感が薄れていき眠気さえもよおしてくることがあります。

そうならないよう、受講者に対して質問を投げかけるようにしましょう。講師から何か質問されると気づけば、受講態度が変わってきます。答えてもらう人は無作為にあてるほうが、受講者の緊張感は高まります。しかし、誰に答えてもらおうかと講師が悩んでしまうようなら、座席順で答えてもらうのも方法です。

受講者と双方向で会話をしながら研修をすすめれば、理解度の確認などもできて研修会の効果を高めやすくなります。

研修会の成果をアウトプットする

研修会を受講すれば何か得るものがあります。知識の吸収、技能の習得、意識の改革など研修の内容によってさまざまです。

受講者がどれだけ学べたかを確認するためには、テストや感想を書いてもらましょう。

研修会のはじめに「研修の最後にテストをしますので、しっかりと学んでください」とひと言発しておくだけで緊張感を高める効果があります。もしカンタンなテストでも事実は伏せて「テストをします」と言っておきましょう。

人はアウトプットを出す必要性を感じれば、自ずと効率的にインプットしようとします。受講者の気持ちを考えてよい緊張感のある研修を心がけてください。